SMIC（中芯国際集成電路製造）ってどんな会社

2000年に設立された中国最大手の半導体受託製造会社（ファウンドリー）で、世界市場でも、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング（TSMC）、サムスン・エレクトロニクス、グローバルファウンドリーズ、ユナイテッド・マイクロエレクトロニクス（UMC）に次ぐ第5位の地位を占める。国家IC産業ファンドの投資先。中芯北方集成电路(北京)、中芯南方集成电路(上海)を傘下に持つ。

✔️ 半導体ファウンドリー SMIC

2004年に上場したNYSEは2019年に上場廃止した
2020年アメリカ商務省によりエンティティ・リストに加えられた

設備輸入の遅れも影響している。SMICは8月の決算説明会で、趙海軍・共同最高経営責任者（CEO）が新設備の導入について「（回路線幅が）28ナノ（ナノは10億分の1）メートルと14ナノメートルの設備の（輸入にかかわる米当局からの）許可取得は遅れている」と明かしていた。しかし米政権によるＳＭＩＣへの禁輸措置を巡り、「ＳＭＩＣのサプライヤーから提出された輸出申請の90％以上が承認されていた」。　

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半導体受託生産の国策企業、中国のハイテク新興企業向け市場「科創板」の時価総額トップ

✔️ 事業セグメント

半導体ファウンドリー事業

✔️ 製品

40nmと55nmプロセスの成熟分野が半数を占める

• 0.35 / 0.25 umプロセス
• 0.18 / 0.15 umプロセス
• 0.15 / 0.11 umプロセス
• 90nmプロセス
• 65 / 55nmプロセス
• 45 / 40nmプロセス
• 28 nmプロセス
• 14nmプロセス　FinFET

✔️ 主要顧客

• クアルコム（Qualcomm）
• ブロードコム（Broadcom）
• テキサス・インスツルメンツ（Texas Instruments）

上位5社の顧客から総収益の46.3％と顧客集中が高い

✔️ 競合

• TSMC
• GF
• UMC

✔️ 製造拠点

• 北京 300mmウェハー
• 天津 200mmウェハー
• 上海 200mm/300mmウェハー
• 深圳 200mmウェハー
• Avezzano、イタリア　LFoundry

2021年3月に広東省深圳市に総投資額が23億5000万ドルの新工場新工場を建設すると発表。　すでに深圳市に43億ドルかけて新工場を建設。28nm以上の製品で、2021年から量産を始める。

Nikkei

　2021年9月に上海市に総投資額が88億7000万ドル（約9800億円）の新工場を建設するとそれぞれ発表した。新工場は直径12インチのシリコンウエハーを月10万枚生産する能力を持つ。新会社の資本金は55億ドル。出資比率はSMICが51％以上、上海市政府側は25％以下で、ほかの投資家からの出資も募集する。

Nikkei

✔️ 買収

• 2003年　天津 Motorolaのファブ
• 2016年7月　 LFoundry 　49百万ユーロ

✔️ 成長性

2021年7～9月期決算は純利益が前年同期比25%増の3億2100万ドル（約370億円）だった。売上高は31%増の14億1500万ドル。21年12月期の売上高の前期比成長率目標を従来の30%前後から39%前後に引き上げた。

　21年10～12月期決算は売上高が前年同期比61％増の15億8005万米ドル、純利益が2.1倍の５億3377万米ドルだった。市場予想（売上高が15億6300万米ドル、純利益が３億1100万米ドル）をいずれも上回った。

　22年１～３月期見通しは売上高が前四半期比で15～17％増、売上高総利益率が36～38％になるとした。

Nikkei

2022年の設備投資額の見通しが50億米ドルになりそうだと発表した。21年実績の45億米ドルから11％増加する。2021年12月期の投資額は45億ドルで、前の期の57億ドルから大幅に減った。前期の投資計画は当初、米制裁で海外の製造設備の輸入が難しくなることから43億ドルにとどめていた。米国当局が一部設備の輸入を認めたため、計画を2億ドル上回ったとみられる。

Nikkei