
PTI(力成科技)ってどんな会社でしょうか?

あさって
あさって(@dopodomaniii)が解説します
PTI(パワーテック・テクノロジー)は、台湾の新竹市に本社を構える半導体のアウトソーシング企業です。主に、半導体の封止(パッケージング)と検査を専門とする「OSAT企業(Outsourced Semiconductor Assembly and Test)」の一つです。メモリーチップ(NAND,DRAM)に強く、メモリストレージ製品の世界的リーダーであるKingston Technologyの傘下の企業
✔️PTI パワーテック・テクノロジー
企業概要
会社名 | 力成科技股份有限公司 (PTI:Powertech Technology Inc.) |
---|---|
本社 | 新竹市 (台湾) |
設立年 | 1997年 |
CEO | Boris Hsieh (2020年10月–) |
従業員数 | 8,900人 |
取引市場 | TWSE |
証券コード | 6239 |
本社地図
特徴と強み
- メモリーチップ(NANDやDRAM)に強みを持っており、この分野では高い技術力があります。
- 世界的なメモリーストレージ企業であるKingston Technology(キングストン)グループの一員です。
- マイクロン・テクノロジーやMediaTekなどの大手企業が主要顧客であり、信頼性の高さを証明しています。

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2022年:設備投資目標をNT$200億(約6億8,000万米ドル)に上方修正。
2017年:マイクロンの秋田工場およびテラプローブを買収し、日本市場にも本格進出。
2015年:中国の紫光集団と提携するも、2017年に解消。
✔️ 主要顧客
- マイクロン・テクノロジー(Micron)
- メディアテック(MediaTek)
→ 2022年後半のスマートフォン向けAPのパッケージを受注。
✔️ 競合他社
- ASEテクノロジー・ホールディングス(ASEH)

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PTIは世界的なOSAT企業の中で、特に「メモリ封止・検査の分野での専門性」が高く評価されています。大手のASEやAmkorが多機能型なのに対し、PTIは特定分野での深掘りによる差別化を行っており、ニッチながら強力なポジションを築いています。
✔️ 製造拠点
PTIは台湾を中心に、中国、日本、シンガポールなどに製造・サービス拠点を展開しており、グローバルな供給網を活用して多様な顧客ニーズに迅速対応できる体制を整えています。特に日本のテラプローブ買収は、車載や産業機器向け半導体テスト分野の強化にもつながっています。
国・地域 | 拠点 | 備考 |
---|---|---|
台湾 | 新竹市 | 本社機能も兼ねる主要拠点 |
2023年6月、マイクロンへ売却 | ||
中国 | 蘇州市 | 継続運営中 |
日本 | 秋田県秋田市 | マイクロンより2017年買収 |
日本 | 熊本県葦北郡、福島県会津若松市 | テラプローブ |
シンガポール | ― | グローバル展開の一環 |

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