PSMC(力晶積成電子製造)ってどんな会社?

企業分析

PSMCって半導体企業としてどんな会社でしょうか?

あさって
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あさって(@dopodomaniii)が解説します

パワーチップ(力晶科技)グループの子会社であり、世界でトップ10のファウンドリの1つです。ロジックおよび特殊アプリケーション製品やメモリ製品など、8インチおよび12インチの家電やスマホ向けの汎用的な半導体やセンサー、半導体メモリーなどの受託生産を手掛けます。また自社製のPC向けDRAMを製造しています。台湾ではUMC、Vanguard International Semiconductor(VIS)と共に成熟プロセスを主軸としているファウンドリ3社として有名

✔️ PSMC

企業概要

会社名力晶積成電子製造股份有限公司
本社新竹市
(台湾)
設立年2008年
CEOFrank Huang:フランク ホアン
従業員数7,150人
取引市場TWSE
証券コード6770
2021年12月に台湾市場に上場

本社地図

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苗粟県の新竹科学工業園区(HSP)の銅鑼キャンパスで12インチウエハー対応半導体工場建設に着手し、投資額は2780億台湾ドル(約1兆650億円)となります。23年から段階的に稼働を開始し、第2期完工後の月産能力は10万枚に達する計画です。しかし労働力や資材の不足、製造装置の納入遅れの影響で量産開始の予定時期を従来の23年7~9月期から同10~12月期に変更しています。

PSMCとTSMCとの違い

PSMC(Powerchip Semiconductor Manufacturing Corp)とTSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)は、両方とも半導体ファウンドリー(製造受託)企業です。その規模と製品のフォーカスには大きな違いがあります。

  • TSMC
    世界最大の専業半導体ファウンドリーとして広く知られています。多様な産業向けに幅広い製品とテクノロジーを持っています。特に先端の製程技術(5nmや3nmプロセス)を開発・量産する能力を持っており。これにより、高性能コンピューティング、モバイルデバイス、オートメーション等の最先端産業に対応した半導体製品を供給しています。
  • PSMC(力晶積成電子)
    TSMCほど大規模ではありませんが、DRAMやNANDフラッシュメモリの製造に特化した半導体ファウンドリーです。PC、サーバー、モバイルデバイスなど、多くの電子デバイスでメモリとして使われています。

✔️ 製品

  • 3Dインターチップ
  • イメージセンサー
  • GaNパワー半導体
  • ディスプレイドライバー(40nm)
  • 電力管理チップ(90nm)
  • NOR製品(48nm)

✔️ 親会社

  • 力晶半導体 (Powerchip)
  • ジェンダンインベストメント株式会社 (フランク ホアン氏の投資会社)

✔️ 主要顧客

  • MediaTek
  • クアルコム
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 2021年から2022年にかけて発生した半導体不足の際に、12インチと8インチのファブをフル稼働率していたが成熟プロセスに対する顧客からの発注が減少している。そのため2024年第1四半期(2024年1~3月)の製造受託価格を10%以上引き下げることを検討、顧客によっては15~20%ほどの引き下げを行うことを検討しているという。

✔️ 製造拠点

SBIホールディングス(HD)と2023年7月5日、日本に半導体工場の設立に向け「JSMC」を設立すると発表した。新会社は国内の車載向け半導体ニーズを狙い、まずは28nmよりも古い世代の準先端プロセスを中心に量産する。

✔️ 成長性

 2022年4~6月期の決算は、売上高が前年同期比42%増の218億台湾ドル(約1000億円)、純利益は2.1倍の70億台湾ドルと大きく伸びた。2022年の設備投資は15億米ドル(約2000億円)前後とする従来計画を据え置いた。

 2022年1~3月期の決算は、営業利益が前年同期比2.9倍の83億台湾ドル(約350億円)売上高は56%増の207億台湾ドル。純利益が前四半期比で6.8%増加して66.2億台湾ドル(2億2,750万米ドル)に達しました。

 2021年に税引前利益が前年比300%増の192億1,000万台湾ドルで、過去最高の656.2億台湾ドル(23.8億米ドル)に達しました。

Nikkei
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