オンセミってどうな会社でしょうか?
あさって(@dopodomaniii)が解説します
オン・セミコンダクターは、アナログパワーマネジメントIC、ディスクリート半導体のリーディング企業。自動車、産業、クラウドパワー、モノのインターネット(IoT)アプリケーションに注力
✔️ 半導体企業 オン・セミ
会社名 | ON Semiconductor |
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会社名(日本語) | オン・セミコンダクター |
本社 | フェニックス(米国アリゾナ州) |
設立年 | 1999年 |
CEO | ハッサン・エルコーリー:Hassane El-Khoury |
従業員数 | 約34,800人(2019年12月31日現在) うち45%が女性 |
取引市場 | NASDAQ |
証券コード | ON |
URL | https://www.onsemi.com/ |
モトローラからフリースケールがロジック系、オンセミがアナログ系を継承してスピンオフ
2020年12月 ハッサン・エルコーリーCEO就任 2020年4月にインフィニオンに売却されるまで元サイプレス・セミコンダクタCEO
オンセミはSiCへの投資を増やすことで、売上高に対する設備投資の比率を2022~23年に年12%程度と足元の8%から高める計画
2021年8月 ブランド名を「onsemi(オンセミ)」に改称すると発表
2021年に発表したファブライトモデルへの移行と非採算事業撤退を行っているが、SiCへの設備投資を積極的に行っています。パワー半導体ではGaNなどの新素材も発展が期待される中、onsemiはSiCの生産に対して完全に注力している。
日本法人
オン・セミコンダクター株式会社
東京都品川区大崎2丁目1番1号
日本法人代表 林孝浩
米国本社の日本担当セールスVPと兼任(20年近く在籍したマキシム・ジャパンで代表取締役社長に抜擢された経歴を持つ)
✔️ 事業セグメント
戦略的なエンドマーケット 自動車(31%)&産業用(27%)
- PowerSolutions Group( “PSG”)
- Advanced Solutions Group( “ASG”)
- Intelligent Sensing Group( “ISG”)
車載CMOSカメラで世界シェア50%、ADAS向けCMOSカメラで80%の市場シェアを有する。EV自動車の電力効率を向上させるSiC半導体で強みを持っている。
✔️ 製品
- パワーMOSFET
- IGBT
- WBG MOSFET
- SiC & GaNダイオード
高電圧化へのニーズが高まるEV分野で650V、900V、1200V、1700Vに対応する製品を用意している
2023年3月 BMWの電気自動車向けに高効率が特徴のSiCパワー半導体を長期供給する契約を結んだと発表した。
✔️ 製造拠点
前工程
- ベルギー
- チェコ共和国
- 日本
- オン・セミコンダクター会津株式会社
元会津富士通セミコン 8インチ生産
LSIやモジュール半導体を開発・製造 オン・セミコンダクター新潟株式会社
三洋電機の子会社の三洋半導体新潟工場を2011年に買収
- オン・セミコンダクター会津株式会社
新潟工場(新潟県小千谷市)については、2020年国内の出資ファンドに売却
- 韓国
- マレーシア
- 米国
- ノースカロライナ州ハドソン 旧GT Advanced Technologies
- ニューヨーク州イーストフィッシュキル 300mmライン
ファブライト戦略に基づき、2022年には米メイン州やベルギーのサブスケール半導体工場を売却
後工程
- カナダ
- 中国
- 日本
- マレーシア
- フィリピン
- ベトナム
- 米国
2020年末からずっとギリギリの需給状況のため、IGBT半導体を作るオンセミ中国工場が注文をこれ以上受けないという噂がある。
✔️ 競合
PSG
- ブロードコム(Broadcom)
- Diodes Incorporated
- Infineon
- KEC Corporation
- Nexperia
- Rohm
- Semtech Corporation
- STMicroelectronics
- テキサス・インスツルメンツ(Texas Instruments)
- Toshiba Corporation、
- Vishay Intertechnology
ASG
- インフィニオン
- マキシム
- NXP Semiconductors
- Renesas Electronics
- STMicroelectronics
- テキサス・インスツルメンツ(TI)
ISG
- ソニー(SONY)
- Samsung Electronics
- Omnivision
- STMicroelectronics
- ToshibaCorporatio
- RohmSemiconductor
- ルネサスエレクトロニクス株式会社
- 東雲アナテック株式会社
- テキサス・インスツルメンツ(TI)
- NXP
- インフィニオン
- 浜松ホトニクス株式会社
- ブロードコム(Broadcom)
- STマイクロエレクトロニクス
✔️ 買収
- 2021年8月 SiC製造GT Advanced Technologiesを約460億円で買収すると発表
SiCパワー半導体の垂直統合型の生産能力を重要視している。6インチから8インチウェーハの生産に向けて投資を積極的に行っている。
- 2019年4月 GlobalFoundries のEastFishkill Fab(旧IBM) 4.3億ドル
300mmウエハーライン
所有権onsemiに100%移管するのは2022年末、パワー半導体の300mm化が本格化するのは2023年以降となりそう。
- 2019年6月 QuantennaCommunications
- 2016年9月 Fairchild Semiconductor(フェアチャイルド・セミコンダクター)
SiCデバイス市場に参入 - 2011年 三洋電機から三洋半導体の経営統合
✔️ 将来性
中期経営計画で掲げている2022年末までの粗利益率45%を早々に達成できそう。
2024年7〜9月期の売上高は前年同期比19%減の17億6190万ドルと、市場予想(17億5000万ドル)ほど落ち込まなかった。主力の車載向けが18%減となったものの、市場予想は上回った。産業機器向けは29%減った。
2022年7~9月期の売上高は前年同期比26%増の21億9260万ドルと四半期として過去最高となり、市場予想(21億2000万ドル)を上回った。純利益は1%増の3億1190万ドル。10~12月期の売上高は20億1000万~21億4000万ドル、特別項目を除く売上高総利益率は47~49%を見込む。
2022年4~6月期決算が大幅な増収増益となり、7~9月期見通しとともに市場予想を上回った。SiC半導体の売上高が年内に3倍、2023年12月期通期は10億ドルに達するとの強気な見通し
2021年10~12月期決算が市場予想を上回る増収増益となり、22年1~3月期の業績見通しも市場予想以上だった。10~12月期は売上高総利益率が前年同期や21年7~9月期から上昇した。
Nikkei
✔️ 株価
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