ブロードコムってどういった会社でしょうか?
あさって(@dopodomaniii)が解説します
旧アバゴ・テクノロジーズ。通信用途の半導体の世界最大手企業。クラウドサービスや高速通信規格5G、ブロードバンドなどと幅広い分野に関連。積極的なM&Aを通じた事業拡大路線を邁進しており、全てのセグメントで業界No.1の地位を確立している事が強みとして挙げられる。
✔️ ファブレス半導体 ブロードコム
会社名 | Broadcom (ブロードコム) |
---|---|
本社 | サンノゼ (米国カリフォルニア州) |
設立年 | 1961年 |
CEO | ホックE. タン:マレーシア生まれ (2006年3月–) |
従業員数 | 約21,000人 (2020年11月1日) |
取引市場 | NASDAQ |
証券コード | AVGO フィラデルフィア半導体株指数(SOX)構成銘柄 |
証券コード「AVGO」は前身のアバゴ・テクノロジーズを引き継いでいるためです。
2018年4月シンガポールから米デラウェア州へ登記上の本社の移転しました。クアルコムの買収を計画していた当時、シンガポールに本社を置いていたため警戒した米政府が介入したためです。
2022年7月7日 コンピューター技術に関する特許を侵害したとして、パナソニックに訴えられました。ブロードコムは米国で 2,000 件以上、グローバル地域では 800 件以上の技術特許を保有ている。
パナソニックHD、米ブロードコムを提訴 特許侵害で
https://jp.reuters.com/article/ip-panasonic-broadcom-patents-idJPKBN2OL0I3
CEO ホックE. タン
Hock Tanは、Broadcomの社長、最高経営責任者、および取締役です。彼は2006年3月からこの役職に就いています。
- 2005年9月~ IDT(IntegratedDeviceTechnology)取締役会議長
- 1999年6月~ ICS 社長兼最高経営責任者
- 1992年~ CommodoreInternationalの財務担当副社長, PepsiCo, GeneralMotorsで上級管理職
- 1988年~シンガポールPacven Investmentのマネージングディレクター
- 1983年~ マレーシアのヒュームインダストリーズ マネージングディレクター
日本法人
アバゴ・テクノロジー株式会社
東京都目黒区青葉台4丁目7番7号住友不動産青葉台ヒルズ7階
旧ブロードコム・ジャパン合同会社はアバゴ・テクノロジー株式会社に合併し解散
✔️ 事業セグメント
- 半導体ソリューション:74%
- ネットワーキング
- ブロードバンド
- サーバーストレージ・コネクティビティ
- ワイヤレス
- ファイバチャネル(Brocade)
半導体においてはデジタルおよびミックスドシグナルのCMOSベースの製品と、III-V族ベースのアナログ製品を中心とした半導体製品 を開発
- インフラソフトウェア:26%
ミッションクリティカルなソフトウェアを提供
2018年からはソフトウェア企業の買収を行い、事業拡充を目指している。
✔️ 主要製品
主力の無線・ブロードバンド通信向けの半導体以外ディスクリート製品があります。
✔️ 主要顧客
- アップル(Apple)
アップルはブロードコムの主要顧客であり、アップルへ対する売り上げは年間収益の約15〜20%を占めます。アップルは2025年までにスマートフォン用のモデムチップをクアルコム製から自社製に切り替えることを計画している。そのためブロードコムの業績が悪化するとの懸念が広がっている。
- グーグル(Google)
グーグルは自社開発するAI向け半導体の供給を巡り、2027年にもブロードコムをサプライヤーから外すことを検討している。ブロードコムはグーグルが開発する「TPU(テンソル・プロセッシング・ユニット)」を供給するが、両社は価格面で折り合わずにいたという。
✔️ 競合他社
同業ファブレス半導体企業以外にも競合するライバル企業がいます。
✔️ 合併・買収戦略
買収巧者のブロードコムは半導体以外の事業にも買収を拡大しています。
✔️ 製造拠点
ファブレス企業のため大部分を「あの」ファンドリーに委託しています。
✔️ 成長性&将来性
2024年5〜7月期の売上高は前年同期比47%増の130億7200万ドルとなり、市場予想(129億8000万ドル程度)を上回った。企業の人工知能(AI)投資拡大を背景に、仮想化技術ソフトのヴイエムウェアを含むインフラストラクチャー・ソフトウエア部門の売上高が約3倍となり、主力の半導体部門も5%増収だった
2023年2~4月期の売上高は前年同期比8%増の87億3300万ドルと市場予想(87億ドル程度)を上回った。純利益は38%増の34億8100万ドル。5~7月期の売上高は88億5000万ドルと前年同期比4.6%増にとどまる見通し。前年同期と比べた伸び率は22年11月~23年1月期の16%、2~4月期の8%からさらに鈍化する。
2022年5~7月期の売上高は、前年同期比25%増の84億6400万ドルと市場予想(84億1000万ドル)以上に増えた。主力の半導体ソリューションズ部門が32%増と好調だった。クラウド向けなどの需要が強かった。8~10月期の売上高見通しは約89億ドルと市場予想(87億7000万ドル)を上回る。
2021年11月~22年1月期決算が市場予想を上回る増収増益となり、22年2~4月期の売上高見通しも市場予想以上となった。2021年11月~22年1月期の売上高は、前年同期比16%増の77億600万ドルと市場予想(約76億1000万ドル)以上に増えた。純利益は79%増の24億7200万ドル。
2021年8~10月期決算が市場予想を上回る増収増益となった。売上高は前年同期比15%増の74億700万ドルと市場予想(73億6000万ドル)以上に増えた。
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