
TSMCってどんな会社でしょうか?

あさって(@dopodomaniii)が解説します
58%超の市場シェアを有する世界最大級の半導体ファウンドリである。1987年にフィリップス、台湾政府、プライベート市場の投資家により合弁会社として設立された。1997年に米国市場にADRを上場し、公開企業となった。
✔️ TSMC
会社名 | 台湾積体電路製造 (TSMC:台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング ) |
---|---|
本社 | 新竹市 (台湾) |
設立年 | 1978年 |
CEO | 劉德音 (2017年5月–) |
従業員数 | 56831人 (2020年12月31日現在) |
取引市場 | TWSE / NYSE |
証券コード | 2330 / TSM |
✔️ 事業セグメント
- 半導体製造委託
✔️ 買収
- 2000年 WaferTech
✔️ 主要顧客
- 「6大顧客」
- アップル(Apple) 25%
- エヌビディア
- 米アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)
- 米クアルコム
- 米インテル
- 台湾・聯発科技(メディアテック)

2020年までは中国のHisiliconも主要顧客でした
- 売上高構成比率(1Q22)
- スマホ:40%
- HPC:41%
- IoT:8%
- 自動車:5%
- デジタル家電:3%
- その他:3%

HPC向け売上が初めてスマホ向けを上回った。
- プロセス別(4Q21)
- 5nm:20%
- 7nm:30%
- 16nm:14%
- 28nm:11%

3nmプロセスの量産スケジュールは2022/2Hで変化無し。2nmプロセスの開発も予定通り進展しており、初期生産は2024年末、量産は2025年下半期を予定。
✔️ 子会社
- 台灣積體電路(北美)公司
- TSMC Global Ltd.
- VisEra Technologies Company Ltd. (86.94%)
関連会社
- SSMC:Systems on Silicon Manufacturing Co. Pte. Ltd. 38.79%
- VIS:Vanguard International Semiconductor Corp. 28.32%
- Xintec Inc. 41.01%
- GUC:Global UniChip Corporation 34.84%
✔️ 製品
回路線幅が5nmの最先端品が全体の売上高に占める割合は18%
✔️ 競合
- 他ファンドリー
- IDM製造部門
✔️ 製造拠点
前工程
- 台湾
- 新竹
- Fab2 6インチ
- Fab3 8インチ
- Fab5 8インチ
- Fab8 8インチ
- Fab12A 12インチ
- Fab12B 12インチ EUV
- N2 fab(P1,2) 12インチ -計画中
- 台南
- Fab6 8インチ
- Fab14 12インチ
- Fab18 12インチ
- 台中
- Fab15 12インチ
- 新竹
- 中国
- 上海
- Fab10(Songjiang) 8インチ
- 中国 江蘇省南京(2018年〜)
- Fab16 12インチ
- 上海
- 米国
- ワシントン州 キャマスWaferTech
- Fab11(WaferTech) 8インチ
- アリゾナ州
- Fab21-Phase1 12インチ~建設中
- Fab21-Phase2 12インチ~計画中
- ワシントン州 キャマスWaferTech
- シンガポール(SSMC)
- 日本
- 熊本 建設中
台湾南部の高雄市に先端の新工場を2棟建設する方向で検討している。回路線幅が6nm, 7nm生産する予定。2025年に量産を開始する計画。当初の生産能力はシリコンウエハー換算で月産4万枚程度。工場は24年にも完成する。
台湾の大手経済紙、工商時報など
✔️ 将来性&収益性

設備投資額は先端プロセス向けが70%-80%、10%がパッケージング、マスキング、10% – 20%が特殊技術(Specialty Technology)向け
2024年7〜9月期決算は、売上高が前年同期比39.0%増の7596億台湾ドル(約3兆5000億円)、純利益は54.2%増の3252億台湾ドルだった。生成AI(人工知能)や最新スマートフォン向けに先端半導体の販売が好調だった。売上高、純利益とも四半期ベースで過去最高となった。増収増益は3四半期連続。
2024年4〜6月期決算は売上高が前年同期比40.1%増の6735億台湾ドル(約3兆2000億円)だった。純利益は36.3%増の2478億台湾ドルと市場予想を上回った。Nikkei
2021年10~12月期決算は、純利益が前年同期比16%増の1662億3200万台湾ドルだった。21年12月期通期の設備投資実績は300億4000万米ドルと、約300億米ドルとしていた会社計画とほぼ同水準だった。10~12月期の売上高総利益率は52.7%と、前四半期(51.3%)から1.4ポイント改善した。
2022年1~3月期決算は純利益が前年同期比45.1%増の2027億3300万台湾ドルだった。市場予想(1858億3200万台湾ドル)を上回った。売上高総利益率は55.6%と、会社見通し(53~55%)を上回り、21年10~12月期(52.7%)から2.9ポイント改善した。
✔️ 株価

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