半導体企業としてアドバンテストってどんな会社でしょうか?
あさって(@dopodomaniii)が解説します
テスト・計測の大手メーカー。半導体デバイス・部品テストシステム(SoCテスタ、メモリ・テスタ)、メカトロニクス関連機器(テスト・ハンドラ、インタフェース、ナノテクノロジー製品)の製造・販売。半導体テスターの大手。テスト・システムはスマホ・PC・自動車等の機器に搭載される多種多様な半導体の動作をテスト・良否判定に利用する半導体試験装置製品を提供(DRAM・不揮発性メモリテストにおけるウエハ試験・パッケージ試験は世界トップ)
✔️ 企業概要 アドバンテスト
会社名 | 株式会社アドバンテスト (ADVANTEST, Corp.) |
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本社 | 千代田区丸の内 (日本東京都) |
設立年 | 1954年 |
CEO | 吉田 芳明 (2017年1月–) |
従業員数 | 5,261人 (2021年3月31日現在) |
取引市場 | 東証一部 |
証券コード | 6857 |
5G用半導体向け市場、新しいビジネスエリア(製薬・ヘルスケア・バイオ・エネルギー・超高速通信)への技術応用、微細加工・微細検査市場への展開に注力。
✔️ 事業セグメント
- 半導体・部品テストシステム
- メカトロニクス関連
- サービス他
✔️ 製品
- 半導体試験装置
従来製品よりデータ転送速度が5倍で、省スペース化したメモリー検査装置の新製品を発表した。2022年1~3月期に出荷を予定する。
Nikkei
- メカトロニクス
- イメージング解析システム
- 電子計測器
- システムレベル・テスト、バーンイン・テスト・テスト管理ソフトウェア
✔️ 主要顧客
売上高の10%以上を占める顧客がいない
✔️ 競合
テラダインとは世界市場を二分しており、顧客企業のすみ分けが進んでいる。技術革新で半導体がより複雑で高性能になり、テストが難しくなったこともある。半導体の量だけでなく、性能も高まったことでテスト時間がのび、これまでより多くの試験装置(テスター)が必要になった。半導体メーカー間の開発競争が激化していることもテスター需要に優位に働いている
半導体・部品テストシステム
- Teradyne
- Cohu
- YIK
- UnitTest
- EXICON
テストハンドラ
- Chohu
- TechWing
- Hon. Precision
デバイスインターフェイス
- TSE
- ESA Electronics Pte
- TFE Inc
- TSC
✔️ 子会社
- Essai
- アドバンテストコンポーネント
✔️ 製造拠点
- 宮城県仙台市
- 群馬県邑楽町
- 天安市 韓国
✔️ 買収
- 2011年 米半導体検査装置大手ヴェリジー
- 2019年 米アストロニクス社の半導体関連テスト事業(149億円)
- 2020年 米Essai社を買収。
M&Aを含む成長投資枠に1400億円を設けた
✔️ 成長性
21年12月末時点での受注残が約3500億円と膨らんでいる。受注高が落ち着くのは早くとも23年3月期の後半以降になるだろう。ただテスト時間が長くなっているので、半導体などより市場成長率は高くなる。アドバンテストは高性能コンピューター向けだけでなく、ディスプレードライバーやCMOSセンサー向けのテスターでも高いシェアを持っており、その需要も取り込んでいる。生産を外注する割合が高いので生産キャパには余裕がある。一方で重要部品の調達がボトルネックになっている。高水準の受注に部材の調達が追いつかず、結果として出荷が伸び悩み、受注残が増えている。
演算半導体の高性能化で試験時間が長期化し、高速テスターの需要が増加。新規格DRAMの量産でテスターの更新需要も増える。2022年3月期は売上高・営業利益ともに過去最高を更新。
2022年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比24%増の863億円になりそうだと発表した。従来予想(13%増の787億円)から上方修正した。売上高は前期比31%増の4100億円(従来予想は28%増の4000億円)、営業利益は63%増の1150億円(同48%増の1050億円)にそれぞれ上方修正した。受注高見通しは5650億円から6500億円に引き上げた。同時に発表した2021年4~12月期決算は、純利益が前年同期比67%増の608億円だった。売上高は35%増の3000億円、営業利益は75%増の810億円だった。
もともと2028年3月期までに4000億円の売上高を達成する長期目標を立てていたが、2022年3月期の達成は間違いない。
Nikkei
✔️ 株価
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