
半導体企業として信越化学工業ってどんな会社でしょうか?

あさって(@dopodomaniii)が解説します
1926年、信越窒素肥料として発足。長野県(信濃)の豊かな水力が生み出した電力と新潟県(越後)・親不知の石灰石から化学肥料・石灰窒素を生産した。1940年に現在の社名に改称した。信越化学は、6つの事業分野を中心に、産業や生活の基礎になる素材、製品を作っている化学メーカーです。 信越化学の製品群は、基本となる生産技術を応用したモノづくりなどを通じて、原料や市場など、相互に緊密なつながりをもちながら、多彩な分野で活躍、経済情勢に左右されにくい強固な事業構造を築いています。塩化ビニル、シリコンウエハーで世界シェアトップ
✔️ 企業概要 信越化学工業
会社名 | 信越化学工業株式会社 (Shin-Etsu Chemical Corp.) |
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本社 | 千代田区 (日本東京都) |
設立年 | 1926年 |
社長 | 斉藤 恭彦 (2016年6月–) |
従業員数 | 24,069人 (2021年3月31日現在) -4,746名 半導体シリコン |
取引市場 | 東京 / 名古屋 証券取引所 |
証券コード | 4063 |
自社ビルを持たず東京・大手町の築50年のビルの一角を借りている

従業員がSUMCOより4割少ないにも関わらず、営業利益がSUMCOの4倍高い
✔️ 事業セグメント
- 塩ビ・化成品事業
- 半導体シリコン事業
- シリコーン事業
- 電子・機能材料事業
- 機能性化学品事業
半導体シリコン事業は売り上げ全体の約25%
✔️ 製品 (半導体)
- 半導体シリコン

主力の300mmウェーハの取引では長期契約分が9割
✔️ 主要顧客
売上高の10%以上を占める顧客はいない
✔️ 競合 (半導体)
- SUMCO
- グローバルウェーハズ(環球晶円)
- シルトロニック
- フェローテック
- SK Siltron
- Wafer Works
✔️ 子会社
- 信越半導体
- 長野電子工業
- 直江津電子工業
- 三益半導体工場

三益半導体の使用済みウエハーを再利用する再生ウエハー事業は海外での売り上げが大きい
- S.E.HマレーシアSDN
- シンエツハンドウタイアメリカ
- 台湾信越半導体
- シンエツハンドウタイヨーロッパ
- S.E.HシャーラムSDN
- 信越アステック
- 信越光電
- シンエツハンドウタイシンガポール
「三益半導体」と「信越ポリマー」は親子上場
三益半導体工業は、2022年5月期の連結純利益が前期比21%増の50億円になりそうだと発表した。半導体ウエハーや半導体製造装置の販売がのびる。
Nikkei
✔️ 製造拠点
- 磯部工場:群馬県安中市
- 白河工場:福島県西郷村
- 武生工場(福井県越前市)
- 直江津工場(新潟県上越市)
- マレーシア
- 米国
- 英国
2011年の東日本大震災で白河工場が被災し、操業停止になり半導体業界が大混乱した。
✔️ 買収
半導体シリコン事業では特になし
✔️ 成長性
2023年4〜6月期の連結決算は、売上高が前年同期比微減の5979億円、純利益が6%減の1440億円だった。塩ビ事業で中国景気の減速などの影響が残った。一方、半導体材料事業はウエハーの出荷量が期初時点の想定を上回り、4月下旬に発表した会社計画(22%減の1200億円)から減益幅を縮めた。
Nikkei
2022年3月期の連結純利益が前期比70%増の5000億円になりそうだと発表した。過去最高の3630億円としていた従来予想を1370億円上回る。米国での旺盛な住宅需要を背景に塩化ビニール樹脂の販売が伸び、値上げ効果で全体をけん引する。22年3月期の売上高は前期比36%増の2兆400億円、営業利益は72%増の6750億円とそれぞれ3400億円と1900億円引き上げた。純利益予想は事前の市場予想平均を10%上回った。
2025年までに800億円を設備投資に投じ、EVの電池や半導体などの放熱材となる化学品「シリコーン」の生産能力を現在に比べて1.2~2倍にする。
✔️ 株価

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