半導体企業としての富士電機ってどんな会社でしょうか?
あさって(@dopodomaniii)が解説します
1923年、古河電気工業と独シーメンス社との資本・技術提携により、富士電機製造として設立、電気機器の輸入販売を開始。顧客に密着して製品を開発する「スペックイン」の手法で、電気自動車(EV)向けのパワー半導体などを伸ばしている。
✔️企業概要 富士電機
会社名 | 富士電機 株式会社 (FUJI ELECTRIC Corp) |
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本社 | 川崎市 (日本神奈川県) |
設立年 | 1923年 |
社長 | 北澤 通宏 (2010年4月–) |
従業員数 | 27,593人 (2021年3月31日現在) |
取引市場 | 東京・大阪・名古屋・福岡証券取引所 |
証券コード | 6504 |
✔️ 事業セグメント
- パワエレシステム エネルギー
- パワエレシステム インダストリー
- 電子デバイス (産業用・自動車用パワー半導体)
- 半導体事業本部
- 食品流通
- 発電プラント
- その他
パワー半導体を扱う電子デバイス事業は売り上げの約2割
✔️ 製品
- 大容量IGBTモジュール1,700V/1,000Aの「HPnC」
- FA、工作機械、空調機器向けに第7世代「Xシリーズ」素子
- IGBTとダイオードを1つにまとめたRC―IGBT製品
「SiCの生産(炭化ケイ素)を従来の2025年から半年から1年前倒しにする可能性がある」
パワー半導体の世界シェアは独インフィニオンテクノロジーズが27.1%が首位で、米オン・セミコンダクター(9.7%)や三菱電機(8.5%)が続く。富士電機はスイスのSTマイクロエレクトロニクスと並ぶ6.5%
✔️ 主要顧客
年間連結総売上の2%を超える取引先はいません
✔️ 競合
パワー半導体メーカー
✔️ 子会社
- 富士電機パワーセミコンダクタ㈱
- 富士電機津軽セミコンダクタ㈱
- 富士電機(深圳)社(中国)
- フィリピン富士電機社(フィリピン)
- マレーシア富士電機社(マレーシア)
✔️ 製造拠点
- 松本工場(長野県松本市)
- 山梨工場(山梨県南アルプス市)
- 大町工場(長野県大町市)
- 北陸工場(富山県滑川市)
- 飯山工場(長野県飯山市)
- 津軽工場(青森県五所川原市)
パワー半導体の生産拠点である富士電機津軽セミコンダクタ(青森県五所川原市)でSiC(炭化ケイ素)を使用したパワー半導体の増産に向けた設備投資を実施すると発表した。2025年3月期から量産を開始する予定。
Nikkei
- 中国
- フィリピン
- マレーシア
HDDに載せるディスク媒体の生産から撤退し
2024年~250億円をかけ8インチウエハーパワー半導体の生産開始
✔️ 買収
インドの UPS メーカーConsul Neowatt Power Solutions(CNPS)1億400万ドル
✔️ 成長性
2024年3月期までの5年間でパワー半導体に1200億円投じる計画を2023年3月期までに前倒しし、さらに400億円追加する。
キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)
2021年3月期は約133日、2019年3月期比で約25日(23%)、リーマン危機前の08年3月期比で約38日(41%)長くなった。競合する東芝(113日)や三菱電機(95日)、パワー半導体で世界首位の独インフィニオンテクノロジーズ(20年9月期、117日)よりも長い。2021年4~9月期の営業益は前年同期比3倍の162億円。2021年4~12月期の連結営業利益が前年同期比2.3倍の326億円になったと発表した。パワー半導体やオートメーション関連の伸びが寄与した。22年3月期通期の連結営業利益が前期比48%増の720億円になりそう。従来予想から50億円引き上げた。
Nikkei
✔️ 株価
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