ノバテック・マイクロエレクトロニクスってどんな会社でしょうか?
あさって(@dopodomaniii)が解説します
液晶ディスプレー向けのファブレス半導体企業。ドライバーIC(DDI)分野での市場シェアは世界第1位。UMCグループで、台湾ではメディアテック(聯發科技)に続き2番目に大きいIC設計会社。
✔️ ノバテック・マイクロエレクトロニクス
企業概要
会社名 | 聯詠科技股份有限公司 (Novatek Microelectronics Corp:ノバテック・マイクロエレクトロニクス) |
---|---|
本社 | 新竹市 (台湾) |
設立年 | 1997年 |
董事長 | 何 泰舜 (2018年6月–) [総経理:王 守仁/SteveWang] |
従業員数 | 2,874人 (2021年4月30日現在) |
取引市場 | TWSE |
証券コード | 3034 |
本社地図
UMC(聯華電子)からのスピンアウト企業で、ノバテック(聯詠科技)は同じ「聯」の字が使われています。
世界のファブレス半導体企業としてはTop10以内にランキングされています。
✔️ 事業セグメント
- ディスプレイドライバIC
- TV、ノートPC、デスクトップモニタ
- カメラ、タブレット、車載ディスプレイ
- スマホ、ウエラブル端末
- SoC
中小型ハンドセットとノートブックのAMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)ディスプレイドライバ、特殊なASIC タッチディスプレイドライバ、4K / 8K TVおよびゲームアプリケーション向けのSoCなどは粗利益率の高いIC製品です。
✔️ 買収
- 2008年 Cheertek
- 2007年 QiLeda
✔️ 主要顧客
- ディスプレイIC
- Apple
- Samsung
主要2社で売上の約40%を占めます
- SoC
- 日韓の顧客
✔️ 子会社
- Cheertek
✔️ 製品(半導体)
- フラットパネルディスプレイドライバIC
- DDI(ディスプレイドライバー)
- TDDI(タッチ&ディスプレイドライバー統合)IC
- SoC
- タイミング制御IC
- 画面表示制御IC
- デジタルTV制御IC
- パワーマネージメントIC
- デジタル画像制御IC
- CMOSイメージセンサーIC
ノバテック設立当初、主にパソコン周辺機器向けをターゲットとし世界市場シェア首位になりました。しかしローエンド市場で他社との価格競争に明け暮れることになりました。PC関連の制御ICを将来性と戦略的価値が乏しいと手放し、99年長期的利益が見込めると考えた液晶ディスプレイ(LCD)ドライバIC市場に参入、00年以降、システムオンチップ(SoC)にも参入しました。
✔️ 競合 (半導体)
- LCDドライバIC
- Qijing
- Xuyao
- Silicon ChuangRuiding
- Tianyu
- Duntai
- Samsung
- Renesas
- Seiko Epson
- 大型ドライバIC
- Qijing Optoelectronics
- Samsung
- Ruiding
- SoC
- Silicon Works
- MagnaChip
- Synaptics
- Raydium
- ハイマックス・テクノロジー(Himax Technologies)
- Focaltech
- Mediatek
- Sitronix
ディスプレイ・ドライバIC(DDI)では同じ台湾のHimaxTechnologiesとシェアを争っています。両社は特に自動車用DDIに注力しています。
✔️ 製造拠点 (半導体)
ファブレスのため製造は外部へ委託
- UMC
- HJTC (Hejian Technology Corporation)
製品は主に半導体受託生産会社の旧世代工場で生産されており、自動車向けの半導体とも生産ラインが競合する。世界的な半導体不足の影響を受けやすく、2020年から供給不足が続いてきた。
✔️ 成長性&収益性
2023年4~6月期の売上高が堅調で、業績予測のハイエンド目標を達成しました。
2023年1~3月期の売上高は前の四半期である22年10~12月期比で7.3%増の240億4600万台湾ドル(約1060億円)だった。4~6月期の売上高が295億~305億台湾ドルにまで増えそうだという。
2022年7~9月期決算は売上高が49%減の195億台湾ドル、純利益が65%減の43億台湾ドルだった。売上高総利益率は42.65%だった。10~12月期の見通しは売上高が188億~200億台湾ドル、売上高総利益率が38.5~40.5%になりそうだと見込む。2022年4月まで前年比で2桁の成長をみせていたが、5月に減収に転じると、直近6月の業績はさらに悪化し、29.6%の大幅減収に見舞われている。
2022年1~3月期決算は、純利益が前年同期比1.9倍の111億台湾ドル(約490億円)だった。売上高も同38%増の365億台湾ドルと好調で、2022年第2四半期わずかに減少すると予測。
Nikkei
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