AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)ってどんな会社だろう?
あさって(@dopodomaniii)が解説します
✔️ ファブレス半導体企業 AMD
会社名 | Advanced Micro Devices : AMD ( アドバンスト・マイクロ・デバイセズ) |
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本社 | サンタクララ (米国カリフォルニア州) |
設立年 | 1969年 |
CEO | リサ・スー (2014年10月8日–) |
従業員数 | 約12,600人 (2020年12月26日) |
取引市場 | NASDAQ |
証券コード | AMD フィラデルフィア半導体株指数(SOX)構成銘柄 |
2016年設立から47年間過ごしたカリフォルニア州サニーベールを離れ、サンタクララに本社を移転
将棋の藤井聡太さんが「AMDを使用している」と発言して知名度が高まった
✔️ 事業セグメント
- コンピューティング、グラフィックス (CG)
- エンタープライズ、エンベデッド、セミカスタム (EESC)
リサ・スーCEOは、2020年から2年続いたPC市場の成長が今年は減速するとの見通しを示している。しかしデータセンター市場でのシェア拡大に力を入れているAMDは近い将来には粗利益率が57%を超え、営業利益率は30%台半ばになるとの予想を示している。
✔️ 製品
- CPU 「EPYC」サーバー用
第1世代「Naples」Epyc7001
第2世代「Rome」Epyc7002
第3世代「Milan」Epyc7003 -TSMC 7nm
2022年10~12月期にサーバー向けで5nmの最先端製品の出荷を開始する予定。2023年には複数の5nm品の刷新版を開発し、24年にはより高速のデータ処理ができる3nm品の出荷も計画している。
マイクロソフトなど大手クラウド事業主に加え、HPやシスコシステムズなど情報機器メーカーがAMD製品を続々と採用している。
- CPU 「Ryzen」クライアント用
2017年にTSMCに生産を委託し「Ryzen」シリーズを発売
Ryzen3000 2019年~ – TSMC 7nm
Ryzen7000 2022年下期予定 -TSMC5nm
「Ryzen5 3600」は2万7000円前後。2021年から値上がりし5000円ほど高くなった
- GPU Radeon
Radeon 6000シリーズ - APU
- システムオンチップ
Ryzen組み込みCPU & RadianRDNA 2GPU
テスラのモデルS,Xインフォテイメントシステムに採用 - チップセット
✔️ 主要顧客
AWS、Microsoft Azure、Google、Tencent、Alibaba
Dell、HPE、Lenovo、Supermicro、Cisco
米エネルギー省がエヌビディアとAMDの半導体を搭載したスーパーコンピューターを採用する見通しと報じられ、両社の半導体が搭載されるのは「ポラリス」と呼ばれるスパコンで、のヒューレット・パッカード・エンタープライズが製造する。
ロイター通信
✔️ 製造拠点
AMDはファブレス半導体企業のため自社で製造拠点は保有していません。
前工程
- 台湾セミコンダクターマニュファクチャリングカンパニーリミテッド(TSMC)
- GLOBALFOUNDRIES (GF)
2022年 Zen4やRDNA3 GPU 5nmプロセスを採用予定
2018年 先端プロセスを用いたプロセッサの製造委託先をGFからTSMC変更したことによって、最新ノード(7nm)でのCPUの開発・出荷を行うことが可能になった。生産を委託しているTSMC生産能力の増強などに伴うコスト高を理由の値上げにより製品価格も上昇している。
後工程
- ATMP JV
- Tongfu Microelectronics
✔️ 競合
✔️ 買収
- 2024年8月 ZT Systems
- 2024年8月 SILO
- 2023年10月 AI関連スタートアップのノッド・エーアイを買収すると発表
- 2022年5月 ペンサンド・システムズ
データ通信の高速化に特化するDPUと関連ソフトウエアの開発で強みを持つ。
- 2022年 ザイリンクス (2020年10月 提案)
- 2009年 製造部門をGFへ売却
✔️ ファブレス半導体
✔️ 将来性
2024年4〜6月期の売上高は前年同期比9%増の58億3500万ドルとなり、市場予想(57億2000万ドル)を上回った。人工知能(AI)半導体の出荷が増え、主力のデータセンター部門が2倍以上の増収となり、パソコン部門は49%増えた。純利益は9.8倍の2億6500万ドル。
2024年1〜3月期決算では、売上高が市場予想並みだった。一方、併せて発表した4〜6月期の売上高見通しが物足りないと受け止められた。2023年10〜12月期決算は、売上高が前年同期比10%増の61億6800万ドル(約9100億円)で市場予想(61億3000万ドル)を上回った。ゲーム向けが減ったものの、データセンターや企業向けなどの売り上げが伸びた。買収に伴う償却費用が減り、純利益は約32倍の6億6700万ドルだった。2024年1〜3月期の売上高見通しは54億ドル前後(前年同期は53億5300万ドル)だった。市場予想(57億3000万ドル)を下回った。ゲームや組み込み機器向けの部門で減収が続くと見込む。
2023年10~12月期の業績見通しが市場予想に届かず。10~12月期の売上高見通しは61億ドルを中心に、プラスマイナス3億ドルになるとした。売上高総利益率は51.5%と市場予想(52%程度)をやや下回る見通しだ。7~9月期決算では売上高は前年同期比4%増の58億ドルと、市場予想(57億ドル程度)を上回った。
2022年4~6月期決算は、売上高が前年同期比70%増の65億5000万ドルだった。市場予想(65億3000万ドル)を上回った。だが、7~9月期の売上高見通しが市場予想を下回っている。売上高を部門別に見ると主力のパソコン部門は25%増、データセンター部門は83%増、ゲーム部門は32%増。今年買収したザイリンクスの事業を主体とする組み込み部門は23倍に増え、全部門で増収となった。純利益は研究開発費などコスト増が響き37%減の4億4700万ドル。7~9月期の売上高は65億~69億ドルと前年同期比55%程度の増加を見込む。中心値の67億ドルは市場予想(68億4000万ドル)を下回る。22年12月期見通しは売上高が前期比60%増の263億ドル、特別項目を除く売上高総利益率は54%と従来予想を維持した。
2022年1~3月期決算が市場予想を上回り、22年12月期通期の会社予想を上方修正した。1~3月の売上高は前年同期比71%増の58億8700万ドル、純利益は42%増の7億8600万ドルと市場予想を上回った。売上高を部門別でみると、パソコン向け中央演算処理装置(CPU)と画像処理半導体(GPU)の部門は33%増の28億ドルだった。データセンターやゲーム機向けなど組み込み式・セミカスタム半導体を含む部門は88%増の25億ドルだった。ザイリンクス買収も同部門の売上高を5億5900万ドル押し上げた。通期の売上高は前期比60%増の263億ドル、特別項目を除く売上高総利益率は54%を見込み、従来予想(31%増収、51%)を上方修正した。売上高は市場予想(214億8000万ドル)を大幅に上回る。4~6月期は売上高が前年同期比69%増の63~67億ドル、特別項目を除く売上高総利益率は54%を見込む。こちらも市場予想(51億4000万ドル、50.6%)を上回る。
2021年10~12月期決算は売上高が前年同期比49%増の48億2600万ドルだった。市場予想(45億2300万ドル)を上回った。
2021年7~9月期決算は売上高が前年同期比54%増の43億1300万ドルと、市場予想(41億1000万ドル)を上回った。
Nikkei
米政権が中国の半導体受託生産のSMIC(中芯国際集成電路製造)に対して先端製品以外の輸出も制限する。その報復として、中国がAMDのザイリンクス買収を許可しない可能性がある。
インテルとの比較
✔️ 株価
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