TSMC(台湾積体電路製造)の熊本拠点は、日本で半導体の供給能力を増やす重要拠点です。第1工場は2024年末に量産を始め、第2工場は建設中です。第2工場では当初の12/6nm計画から3nmへの変更意向が示され、AI需要を背景に役割が大きく変わりつつあります。
本記事では、JASM(Japan Advanced Semiconductor Manufacturing)の第1・第2工場について、稼働状況、製造プロセス、出資企業、地域への影響を公式発表を中心に整理します。
TSMC熊本工場の概要
| 項目 | 第1工場 | 第2工場 |
|---|---|---|
| 運営会社 | JASM | JASM |
| 状況 | 稼働中 | 建設中 |
| 着工 | 2022年4月 | 2025年10月 |
| 稼働開始 | 2024年12月 | 2027年末見込み |
| 主なプロセス | 22/28nm、12/16nm | 当初12/6nm、3nmへの計画変更意向 |
| 主な用途 | 自動車、産業、民生 | AI・HPCを含む需要への対応が焦点 |
第2工場はなぜ注目されるのか
3nmへの計画変更意向
TSMCの2025年年次報告書は、熊本で建設中のJASM第2工場に3nmプロセスを使う計画を示しています。熊本県の資料でも、当初の12/6nmから3nmへの計画変更意向が記載されています。
3nmは、高性能・低消費電力が求められるAI、高性能コンピューティング(HPC)、スマートフォン向け半導体で重要性が高い先端プロセスです。ただし、顧客別の製品や量産開始時期の詳細は公表されていません。確定事項と計画を分けて確認することが重要です。
日本の半導体供給網への影響
JASMにはTSMCのほか、ソニーセミコンダクタソリューションズ、デンソー、トヨタ自動車が出資しています。熊本の拠点拡大は、日本の自動車・電子部品・製造装置・材料企業にとって、調達・技術連携・人材確保の面で影響が大きいプロジェクトです。
出資企業と役割
- TSMC:JASMの過半を保有し、製造技術・運営の中核を担います。
- ソニーセミコンダクタソリューションズ:日本の電子部品産業との連携を担います。
- デンソー:車載半導体の安定調達・技術基盤の強化が重要です。
- トヨタ自動車:第2工場計画で出資に加わりました。
熊本で起きている変化
工場建設は製造業の集積と雇用を生む一方、交通、人材不足、地下水・工業用水の確保といった地域課題も伴います。熊本県は半導体関連企業の立地、人材確保、交通対策、地下水保全を一体で進めています。
よくある質問
TSMC熊本第1工場は何を作っていますか?
22/28nm、12/16nmのプロセス技術を用いる半導体を製造しています。自動車・産業・民生分野などが主な対象です。
熊本第2工場はいつ稼働しますか?
熊本県資料では2027年末が見込みとされています。量産の具体的な時期は、今後の公式発表を確認してください。
第2工場の3nm化は決定済みですか?
TSMCの年次報告書は3nmを使う計画を示し、熊本県資料にも3nmへの計画変更意向が記載されています。設備導入や量産計画の詳細は、今後の公式発表を基準に更新します。
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出典
最終確認:2026年7月。計画・稼働時期・製造プロセスは変更される可能性があります。

