ロームの半導体とは?

システムLSIのリーディングカンパニー、特注対応のカスタムLSIは世界トップクラス、自動車向け磁気式絶縁ゲートドライバICは世界トップ。アナログLSIとデジタルLSI技術を融合した自動車・産業機器市場の開拓とIoTへの取組み、炭化ケイ素（SiC）製パワー半導体、LEDのトータルソリューション（LED素子・ドライバLSI・電源モジュール）、センサ市場に注力
パワーとアナログにフォーカスし、お客様の“省エネ”・“小型化”に寄与することで、社会課題を解決することを掲げている。

✔️ 半導体企業 ローム

2025年度までにSiCを用いた半導体で世界シェア3割を握る目標を掲げる。2010年にSiC製のトランジスタを世界で初めて量産し、実用化を主導してきた。2009年に買収した独サイクリスタルはSiC基板を手掛けており、材料から一貫生産体制を築いている。

昭和電工株式会社と、パワー半導体向けSiCエピタキシャルウェハーに関する、複数年にわたる長期供給契約を締結いたしました。

✔️ 事業セグメント

• LSI
• 半導体素子
• モジュール

✔️ 製品

• IC（メモリ、アンプ/リニア、パワーマネジメント/電源IC、クロック/タイマ、スイッチ/マルチプレクサ/ロジック、データコンバータ、センサ/MEMS）
• IC（表示用ドライバ、モータ/アクチュエータドライバ、インターフェース、通信用LSI、オーディオ/ビデオ、音声合成LSI、マイクロコントローラ）
• 個別半導体（MOSFET、バイポーラトランジスタ、ダイオード）
• パワーデバイス（パワートランジスタ、パワーダイオード、SiCパワーデバイス、IGBT、IPM）
• オプトデバイス（LED、LEDディスプレイ、半導体レーザー、光センサ ）、パッシブデバイス（抵抗器、導電性高分子コンデンサ、タンタルコンデンサ）
• モジュール（無線通信モジュール、サーマルプリントヘッド）、ファウンドリ（薄膜ピエゾMEMS、ウェハ、WL-CSP）

パワーデバイス分野においては、Si に加えて SiC を素材としたトランジスタ（SiC MOSFET）やダイオード（SiC SBD）の開発に注力、世に先行して商品化している。垂直統合型半導体メーカ（IDM）である強み活かし、SiC においては自社グループ内でウェハの開発生産も行っている。また、これらパワーデバイスを駆動するアナログ IC も開発生産しており、ソリューション提案も強みとしている

✔️ 主要顧客

売上高の10%以上を占める顧客はいない

独自動車部品大手コンチネンタルのパワートレーン部門が独立した同ヴィテスコ・テクノロジーズとは優先サプライヤー契約を結び、共同開発も進めている。

✔️ 競合

• クリー（Cree ）
• モノリシック・パワー・システムズ（Monolithic Power Systems ）
• オン・セミコンダクター（ON Semiconductor）

✔️ 子会社

• ラピスセミコンダクタ
• カイオニクス
• サイクリスタル

✔️ 製造拠点

✔️ 買収

• 2008年10月　沖電気工業から半導体事業部門
• 2009年7月　SiC製造 独サイクリスタル

• 2019年　次世代半導体材料の窒化ガリウム（GaN）半導体事業に参入（GaNシステムズ社と協業）
• 2019年　パナソニックから小信号のトランジスタとダイオード事業を譲受。

✔️ 成長性

2021年4～12月期の連結決算は、純利益が前年同期比2.6倍の484億円だった。先進運転支援システム（ADAS）など車載向けや産業機器向けの大規模集積回路（LSI）が好調だった。円安の影響も利益を押し上げた。売上高は28％増の3381億円、営業利益は2.3倍の562億円だった。トランジスタやパワー半導体を含む半導体素子事業も自動車や産業機器向けで伸びた。

Nikkei

✔️ 株価