NAN GreenMet、インド初の一貫型レアアース磁石工場に1億3,000万ドル投資 日本人発明者も技術協力

企業分析

NAN GreenMetは、インド初となる一貫型ネオジム磁石(NdFeB)製造拠点「NAN MagneTech」をアンドラプラデシュ州ナイドゥペタ工業団地に設立し、フェーズ1で125億ルピー(約1億3,000万ドル)を投資すると発表しました。複数メディア(DIGITIMES、Rare Earth Exchanges等)の報道によると、この計画にはNdFeB磁石の発明者の一人とされる日本人研究者・佐川眞人氏を含む日本の技術パートナーが協力しているとされます。中国が独占するレアアース磁石サプライチェーンに対するインドの対抗策の一環と位置づけられています。

この記事で分かること

  • NAN MagneTechの投資規模と生産能力計画
  • 一貫型バリューチェーンの内容
  • 日本の技術協力の位置づけ

概要

ネオジム磁石(NdFeB磁石)は、EVモーターや風力発電、ハードディスク、各種モーターなどに使われる高性能磁石で、その原料であるレアアース(希土類)の精製・加工は中国が世界シェアの大半を握っています。インドは、この中国依存からの脱却を狙い、原料処理から最終製品の磁石製造までを自国内で一貫して行う体制の構築を目指しています。

詳細

複数の独立したメディア(DIGITIMES、Rare Earth Exchanges等)で確認できた主なポイントは次の通りです。

  • NAN GreenMetは、インド初となる一貫型ネオジム磁石製造拠点「NAN MagneTech」をアンドラプラデシュ州ナイドゥペタ工業団地に設立
  • フェーズ1の投資額は125億ルピー(約1億3,000万ドル)、生産能力は年間1,200トン。長期的には年間1万トンへの拡大を目指す
  • 酸化物処理・金属生産・合金製造・焼結磁石・リサイクルまでを一貫して手がけるバリューチェーンを構築する計画
  • 商業生産開始は2028年第1四半期を予定
  • NdFeB磁石の発明者の一人とされる日本人研究者・佐川眞人氏を含む日本の技術パートナーが協力しているとされる

業界への影響

レアアース磁石は、EV・再生可能エネルギー・防衛産業など幅広い分野で使われる戦略物資であり、中国への依存度の高さが各国で安全保障上の懸念として認識されています。インドが原料処理から最終製品まで一貫した体制を自国内に構築できれば、中国依存を減らす選択肢の一つとして、他国のサプライチェーン戦略にも影響を与える可能性があります。

日本との関係

この計画には、NdFeB磁石の発明に関わったとされる日本人研究者の技術協力が伝えられており、日本の磁石関連技術がインドのサプライチェーン構築に活用される事例です。日本自身もレアアース磁石の中国依存を課題としており、インドとの技術協力の広がりは、日本の磁石関連企業・研究機関にとっても今後の連携の可能性を示す動きといえます。

今後の見通し

  • インド政府の補助金・支援策の詳細
  • 原料レアアースの具体的な調達先
  • 2028年第1四半期の商業生産開始が計画通り進むか
  • 年間1万トンへの拡大計画の進捗

まとめ

NAN GreenMetは、インド初の一貫型ネオジム磁石製造拠点「NAN MagneTech」に1億3,000万ドルを投資し、日本人研究者を含む技術協力を得て、中国が独占するレアアース磁石サプライチェーンへの対抗策を進めています。今後は、原料調達先の詳細と、2028年の商業生産開始が計画通り進むかを確認する必要があります。

タイトルとURLをコピーしました