【最新データ】世界のアナログ半導体企業ランキングTop20|TI・ADI・Infineonを比較

アナログ半導体は、音、温度、圧力、光、電力など現実世界の信号を電子機器で扱えるようにする半導体です。電源管理、データ変換、信号増幅、センサー、自動車、産業機器、AIデータセンターまで、幅広い用途で使われています。

この記事では、Omdiaの同一定義で比較できる公開データを基に、世界のPower & Analog半導体メーカー売上高Top20を紹介します。ランキングは2023年実績です。あわせて、2024年の市場規模と2025年の主要企業の回復動向も確認します。

世界のアナログ半導体企業ランキングTop20

OmdiaのPower & Analog分類には、アンプ、コンパレータ、データコンバータ、インターフェース、電圧レギュレータ、アナログASIC・ASSPに加え、パワートランジスタ、ダイオード、サイリスタなども含まれます。

順位企業売上高
(百万ドル)
前年比世界シェア
1Texas Instruments12,916-16.2%11.4%
2Analog Devices10,837-2.7%9.6%
3Infineon Technologies9,535+9.5%8.4%
4Qualcomm8,067-21.7%7.1%
5STMicroelectronics7,915+13.0%7.0%
6onsemi5,311+3.4%4.7%
7NXP Semiconductors4,313-2.5%3.8%
8Renesas Electronics4,243-17.7%3.8%
9Skyworks Solutions3,855-13.3%3.4%
10MediaTek3,827-13.8%3.4%
11Qorvo2,820-13.8%2.5%
12Broadcom2,564+0.5%2.3%
13Marvell Technology1,965+4.4%1.7%
14Microchip Technology1,909+1.4%1.7%
15ROHM1,852+1.5%1.6%
16Monolithic Power Systems1,821+1.5%1.6%
17Cirrus Logic1,741-11.2%1.5%
18三菱電機1,703+13.8%1.5%
19富士電機1,427+12.6%1.3%
20Robert Bosch1,306+25.1%1.2%
出典:Omdia「Competitive Landscaping Tool CLT, Annual 2Q24」。2023年Power & Analog売上高。

ランキングは、ROHM Integrated Report 2024に掲載されたOmdiaのデータを基に作成しています。

1位はTexas Instruments、世界シェア11.4%

Texas Instruments(TI)は129億1600万ドルで首位です。電源管理と信号処理の両方で幅広い製品群を持ち、産業機器、自動車、データセンター、民生機器など10万社を超える顧客へ供給しています。

関連記事:Texas Instrumentsってどんな会社?

2位はAnalog Devices、3位はInfineon

Analog Devices(ADI)は高精度データコンバータ、アンプ、RF、電源管理に強く、世界シェア9.6%で2位です。Infineonは自動車・産業用のパワー半導体を強みに、前年比9.5%増で3位へ上昇しました。

QualcommやMediaTekが上位に入る理由

Qualcomm、Skyworks、MediaTek、QorvoなどはデジタルICや通信ICの印象が強い企業ですが、スマートフォンや通信機器向けのRFフロントエンド、電源管理IC、アナログ・ミックスドシグナル製品も扱います。そのためPower & Analog分類の売上高ランキングに含まれます。

自動車・産業向けに強い欧米企業

STMicroelectronics、onsemi、NXPは、自動車の電動化、ADAS、モーター制御、電源変換、産業オートメーションで存在感があります。アナログICだけでなく、マイコン、センサー、パワーデバイスを組み合わせて提供できる点が強みです。

日本企業は4社がTop20入り

日本企業は8位のRenesas Electronics、15位のROHM、18位の三菱電機、19位の富士電機がTop20に入りました。Renesasはアナログ・ミックスドシグナルとマイコンの組み合わせ、ROHMはアナログICとSiCパワー半導体、三菱電機と富士電機は産業・自動車向けパワーデバイスに強みがあります。

関連記事:Renesas Electronicsってどんな会社?

2024年の市場規模と2025年の回復動向

Gartnerによると、2024年のアナログ・ミックスドシグナル半導体市場は797億ドルで、前年比4.2%減でした。自動車・産業機器で在庫調整が続くなかでも、TIは首位を維持しました。

2025年は回復の動きが見られます。TIの2025年Analog部門売上は140億1000万ドル、ADIのFY2025全社売上は110億ドルで前年比17%増でした。ただし、TIはAnalog部門、ADIは全社売上で集計範囲が異なるため、この2つの数値だけで順位を再計算していません。

アナログ半導体ランキングまとめ

  • Omdiaの2023年Power & Analog売上高はTIが首位、ADIが2位、Infineonが3位
  • 上位20社には汎用アナログ、RF、パワー半導体、車載半導体の各社が含まれる
  • 2024年のアナログ・ミックスドシグナル市場は797億ドル
  • 2025年はTIとADIの売上が回復し、産業・自動車・データセンター需要が注目される
あさって
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