AMD CDNA 5、2nmとHBM4でAIアクセラレーターの設計を刷新

企業分析

AMDの次世代GPUアーキテクチャ「CDNA 5」は、2nmプロセス、チップレット、HBM4を組み合わせてAIアクセラレーターの性能と容量を引き上げる。Instinct MI455Xを中心に、NVIDIAのVera Rubin世代と競うデータセンター向け設計だ。

2nmとチップレットの組み合わせ

CDNA 5は、演算を担うAccelerator Complex Dieと、Fabric/Cache Dieを組み合わせるチップレット構成を採る。微細化だけに頼らず、演算、キャッシュ、接続を分割して製品へ組み込むことで、大型GPUの歩留まりと拡張性を両立しやすくする。AMDはTSMCの2nmプロセスを採用する最初期のGPUとして位置付けている。

HBM4がAIモデルの容量を支える

Instinct MI455XはHBM4を搭載し、AIモデルの重みや中間データを高速に扱う。大規模モデルでは、演算器の数だけでなく、メモリー容量と帯域が推論速度を左右する。HBM4をチップレットと一体で設計することが、CDNA 5の重要な狙いだ。

NVIDIAとの比較はシステム全体で見る

AMDはVera Rubin NVL72との比較で、FP4性能、HBM容量、帯域、スケールアウト帯域、トークン当たりコストの優位性を主張している。ただし、これらは構成やソフトウェア、ベンチマーク条件で変わる。GPU単体の数字ではなく、ラック全体の性能と運用コストで評価する必要がある。

まとめ

CDNA 5は、2nm、HBM4、チップレットを同時に取り込むことで、AIアクセラレーターのボトルネックを演算性能だけでなくメモリーと接続まで含めて解決しようとする。AMDがNVIDIAに対抗できるかは、MI455Xの供給、ROCmの対応、実際のデータセンター運用で決まる。

出典:AMD Instinct MI400公式ページ(2026年8月10日確認)

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